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■成田スカイアクセス開業の陰で・・・ [ひとりごと]

2011.7.18
成田スカイアクセス開業の陰で・・




2010年7月17日の成田スカイアクセス開業からもう1年。早いですね。
遠いイメージのあった成田空港がぐっと近くなりました。
「日暮里⇔成田空港 36分」 という表現の露出度は大きく、
荒川区や日暮里の宣伝効果は大きかったと思います。

日暮里駅での開業テープカットには荒川区長も登場。
駅前では記念式典を行うなど、
荒川区としても発展の起爆剤に!という期待が大きかったことがわかります。

でも、成田スカイアクセス開業は、
明るい話題とは反対に、暗い部分もあったんです。

それは一般列車の減便。
京成電鉄は、この日のダイヤ改正で、
朝ラッシュ時を中心に普通列車を減らしました。
1時間あたり15本から12本に。
スカイアクセス開業のタイミングで、
町屋駅・新三河島駅の利用者は不便を被ったワケです。

特に町屋駅はひどいです。もともと町屋は急行の停車駅でした。
ところが京成電鉄は2004年のダイヤ改正で本線の急行を廃止。
朝8時台は急行含めて19本だったのが各駅停車だけの15本になりました。
そして今回は15本が12本へ。
結果、6年足らずで4割近くも本数が減ったワケです。

町屋は千代田線も通ってるし、それほど影響ないのでは?
と思われるかもしれませんが、それが大問題。
京成沿線から町屋で千代田線に乗換えをしていた客が減ってしまったんですから。

町屋は荒川区で一番の商業集積地区。
せっかく町屋の土地に足を踏み込んでくれている方々が減ってしまえば、
商業への影響が懸念されます。
う~ん。このへん荒川区は気づいているんでしょうかねぇ。

朝のラッシュ時を見ても、一昔前に比べて目に見えて乗換客は減ってますよね。
おそらく京成から東京メトロへの乗換えは押上駅にかなりシフトしたと思われます。
そりゃ、各駅しか停まらなくなり、本数も少なくなり、
途中で特急に追い抜かれて時間がかかるかもしれない町屋より、
特急でそのまま行ける押上で半蔵門線に乗換えた方が便利でしょう。

そして、足立区~葛飾区の千代田線と京成線に挟まれた地域の住民も、
こんな少ない本数なら町屋で乗換えずに最初から千代田線に・・・と、
堀切菖蒲園やお花茶屋利用から、綾瀬や亀有利用に切り替えた方も少なくないと思います。
実際に、町屋を含め新三河島~お花茶屋までの各駅は利用客が減り続けています。


実は、同じくスカイアクセス開業で影響を受けた区があります。
それは葛飾区。
今回のダイヤ改正で京成押上線でも急行が廃止され、立石駅が各駅停車だけの駅に。
そして、京成本線の堀切菖蒲園駅・お花茶屋駅も減便になっています。
一方で、旧スカイライナー(シティライナー)が青砥駅に停車という嬉しいニュースがあったにもかかわらず、
葛飾区は、急行廃止や減便に対してきちんと京成電鉄に抗議を行っています。
結果はひっくり返らなくても、意思を伝えることはこの先のことを考えてもとても重要。

日暮里駅⇔成田空港の時間短縮だけで浮かれて盲目になってしまった荒川区とは大きな違い。
う~ん。なんだかなぁ。
荒川区の政策って、本当にやるべきことからはちょっとハズすこともあって、
それが区民に歯がゆさを感じさせてしまうことがあるんですよねぇ・・・
せめて京成電鉄に町屋駅の快速停車要望くらいは出してみたら?と思うのですが。
町屋の次の千住大橋は、何故か快速停車になりましたし。
(千住大橋は追い抜き設備があるという理由っぽいですがそれにしても不自然です)

区議会議員さん達も、大型商業店舗とかの建設予定には一応反対表明はするのに、
こういう根本的に商業に影響が出たり、区民の利便性に直結することは議題にもしないですから。
なんだか残念ですね。
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